不妊症に対する鍼灸治療

皆さんこんにちは、大田区中央1丁目にございます大森くれよん鍼灸院の新垣です。

この記事は不妊症についての解説です。

不妊症とは?

 

日本産科婦人科学会は不妊症を「生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間避妊することなく通常の性交を継続的に行なっているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合を不妊といい、妊娠を希望し医学的治療を必要とする場合を不妊症」と定義しています。

分かりやすく言うと妊活を一年しているけれども、子供を授からない状況です。

妊娠を希望している健常なカップルであれば、3カ月以内に約50%、6カ月以内に約70%、1年以内に90%近くが妊娠するといわれています。

女性の場合年齢が高くなると妊娠する確率が減り、流産の可能性も高くなります。1年という期間に縛られずなかなか授からないと思いましたら医療機関を受信することをお勧めします。

症状

  1. 妊娠しない
  2. 流産を繰り返す(不育症)

「35歳未満の女性で避妊のない性交があるが、12カ月以上妊娠が成立しないカップル」「35~40歳の女性で避妊のない性交があるが、6カ月以上妊娠が成立しないカップル」以上の方は、不妊症検査を受ける対象となります。

又、男女それぞれに下記のようなリスク因子がある場合も早めの不妊症検査が進められます。

女性のリスク因子

・年齢が40歳以上
・無月経などの月経周期の異常がある
・骨盤内炎症性疾患(上部女性生殖器の感染症)の病歴がある
・子宮筋腫や子宮腺筋症などの病歴がある
・重症の子宮内膜症の病歴がある
・卵巣の手術歴がある
・抗がん剤あるいは放射線治療をしたことがある

男性のリスク因子

・精巣の手術歴がある
・成人でおたふく風邪(流行性耳下腺炎)を発症した
勃起不全などの性機能障害の病歴がある
・抗がん剤あるいは放射線治療をしたことがある
・ほかのパートナーとの不妊歴がある(精子の数や動き、形などに問題がある)

不妊症の現代医学的治療方法

不妊症に対して行われる現代医学的治療法は以下のものがあります。

■タイミング療法…基礎体温や尿中LH検査、超音波検査などを参考に排卵日を予測し、効果的なタイミングで性交を行ないます。

■排卵誘発剤投与…排卵誘発剤を用いて卵胞(卵子)を育てて排卵を促す方法です。 

■子宮内人工授精…排卵日に合わせて、精液を管で子宮内に直接注入する方法です。

■生殖補助医療(調節卵巣刺激法、採卵、体外受精、顕微授精、胚凍結、胚移植など)

不妊症の原因が不明の場合は経済的、身体的に負担の少ないタイミング療法から行っていくことが多いです。

不妊症に対する鍼灸治療

まず女性にとって妊娠はかなり大きく体力を使うものです。一人の人間が体の中で育っていくわけですから当たり前のことですね。

ですので、妊娠する以前に母体に十分な体力がなくてはなりません。この体力とは、心身ともに力が充実しているということです。しっかりした母体に整えることが妊娠出産にとって最も重要なことなのです。

鍼灸では不妊症に対して治療するというよりも、心身のベース体力を底上げしていきます。そうしていくことにより妊娠しやすい体、順調に妊娠し安産になっていく体を作っていきます。

不妊症に対する鍼灸治療は、体質改善のようなものになりますので、筋トレ同様一回やってすぐに体は変わりません。施術直後に緩んで軽く感じることはありますが、根本からの体質改善には時間がかかります。鍼灸治療を受けつつ、日常生活で気を付けることをお伝えし一緒に頑張っていきます。

具体的に鍼灸治療では不妊症に対して以下の二つに対して治療をしていきます。

①根本的な生命力を上げる

② 生命力を低下させる要因を取り除く

① 根本的な生命力を上げる

すべての病気は生命力の低下によって引き起こされます。不妊症も生命力の低下が原因と考えられます。鍼灸治療では、生命力を高める施術を行います。不妊症の場合、体全体にツボの反応が指標になります。これらの反応を調整しながら治療を進めます。

特に不妊症の方は身体の「冷え」が強い方がとても多いです。女性にとって冷えはとても悪影響があります。この冷えを取っていく、冷えを生み出してるものを取るこれがとても重要です。

治療中に体調の変化や体調改善が見られることがあります。こうなりましたら生命力が回復しているということですので、身体は良い方向へ変わっているということがわかります。

② 生命力を低下させる要因を取り除く

生命力を低下させる要因も同様に重要です。古傷や生活環境などが生命力を下げる原因となります。古傷の場合、鍼灸により瘀血を排出させることで症状の要因を取り除きます。また、生活環境に関しては、問診を通じて日々の生活状況を詳しく把握し、原因を特定して改善します。

不妊症では冷えの症状が出ることが多いです。冷えは東洋医学的には身体のエネルギーの停滞と捉えます。冷たいモノを摂り内臓を冷やしてしまうと一層冷えの症状が悪化します。ですので日々の生活で冷たいモノは絶対に避けること、甘いものは控えていただくことを指導させていただきます。体全体が温かい状態でなければ妊娠できる状態ではありません。

不妊症はとにかく冷やさないことが重要!

赤ちゃんは温かく柔らかいですね、つまり赤ちゃんは温かいエネルギーが詰まったものと考えてください。

赤ちゃんは温かいものですので、ベースの母体が冷えていれば赤ちゃんが育ちづらいことは明白です。冷えは子宮への血流量も減らしますし、諸々の問題を引き起こす根源になります。もとから体が元気で体力が十分であれば多少の冷えに抵抗できるのですが、人によりますので、身体が弱い細身など虚弱体質のかたは冷えに負けやすい傾向があります。このような方は一層冷えに気を付けなければなりません。

気を付ける冷え

①冷たいモノは絶対取らない

冷えているものを摂取ることは絶対やめましょう。冷たい飲み物、冷たい食べ物は体の中を冷やし内臓を冷やし機能を低下させます。またその冷えを補おうとしてそちらに体力が使われてしまいます。たとえ猛暑の日でも冷たいモノは絶対取ってはいけません。外が暑いときというのは身体の外側が熱いのであって、体の中は熱くなっていません。そういう時は、体の外に冷たいもを当てて冷やし、飲むものは常温にするべきです。

大森くれよん鍼灸院積聚治療のながれ

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