眼精疲労に対する鍼灸治療

眼精疲労

眼精疲労とは?

眼精疲労とは目の酷使により、目の充血、目がかすむぼやける、目周囲の痛み、光がまぶしく感じる、乾燥する、目がだるいといった症状が出てくる状態です。

また眼精疲労が酷くなると、首肩コリや頭痛といった症状が出てくることがあります。目を酷使すると、視点を合わせるために首や肩の筋肉も使われます。同じところをずっと見ているとその状態で筋肉が固まってしまい、血流を悪くさせたりします。

眼精疲労の原因

眼精疲労の原因は目の酷使により、その時に使った筋肉が固まったままになってしまい、血管や神経を圧迫して痛みや、目が乾燥する、目の違和感などを引き起こします。

例えば長時間のパソコンでの作業などは同じ場所を何時間もずっと見続けることになります。そうすると目のピントを会わせるレンズの役割をしている水晶体、これを動かす毛様体筋と言われる筋肉が疲労します。この毛様体筋が疲労するとピントをうまく調節できなくなり、視野がぼやけたりするのです。

毛様体筋は、遠くを見るとき毛様体筋がリラックスして水晶体を薄くし、近くを見るときは、毛様体筋が緊張して水晶体を厚くして、ピントを調節しています。

つまりスマホやパソコン、本など、近くのものを長時間見ていると毛様体筋は緊張しっぱなしになるということです。

また目は良く動かすものなので、多くの筋肉が周りにあります。これらの筋肉を長時間動かさないような、同じものをずっと見るということをすると筋肉が凝ってしまい、血流が悪くなってきます。

また眼精疲労が酷くなると、視線を調整している役割の首の後ろの筋肉も緊張して硬くなってきます。首の後ろには目に効くツボ風池(ふうち)というツボがあります。この風池というツボには、首を微細に動かすための筋肉がありここが硬くなってくると、視線を合わせるための首の微細な動きが悪くなってきます。これが使えなくなると、目の周りの筋肉で補おうとするので目の周りの筋肉がさらに酷使されることになります。

そして首が凝ってくると、肩も凝ってきます。この首肩コリにより頭の血流が悪くなると頭痛を引き起こしやすい状態になります。

眼精疲労には自律神経の乱れも関係してくる

眼精疲労の原因として毛様体筋が緊張しっぱなしになってしまうということをお伝えしましたが、実はこの毛様体筋を動かしている神経は自律神経なのです。

レンズである水晶体が薄くなる時(遠くを見るとき)は交感神経優位になり毛様体筋を緩ませます。逆に水晶体が厚くなるときは、副交感神経優位になり毛様体筋を収縮させます。この副交感死刑と交感神経の自律神経のバランスが乱れてくるとピント調節がうまくいかなくなることがあります。ですのでぼやけたりかすんだりして見えるのです。

さらに目を酷使するということは、目から様々な情報が入ってきます。でみた情報を常時脳は処理しているので、脳が休まらず緊張、興奮状態が続きます。

この脳の興奮状態は交感神経を優位にします、そして脳が興奮したままですと寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったり悪影響を与えます。

自律神経の乱れは全身に悪影響を与えひどくなると、自律神経失調症といった病気になることがあります。

現代社会は常にスマホを見ている人が多いです。電車やバスの中、歩いてても、酷いと運転しながらスマホを操作している人もいますね。このように常時スマホを長時間見ていると、脳がずっと興奮した状態になり、イライラしやすくなったり頭痛が出やすくなったりします。このような人はとても多いですね。

眼精疲労を治療していく上で自律神経のバランスを整えていくのもとても大切になってきます。

眼精疲労に対する現代医学的治療方法

眼精疲労に対する現代医学的治療方法として下記のものがあります。

  1. 薬物療法(目薬など)
  2. 保存療法
  3. マッサージ

①薬物療法

眼精疲労にたいして出される薬は、軽度の場合は、ビタミン点眼、調節機能を改善する目薬の点眼などがあります。

②保存療法

保存療法では、メガネの度を変えるや、目の周りを温めたり冷やしたりします。

温めると、血管は拡張しますので血流が促進されます。逆に冷やすと血管は収縮するので血流が制限されます。温めると冷やすを交互に行う刺激を与えることにより目の血流を促進させたりします。そして溜まっている老廃物質や発痛物質を流します。

頭痛持ちの方は冷やしたり温めたりすると頭痛が酷くなる場合がありますので、専門家に相談しましょう。

③マッサージ

目の周囲をマッサージすることにより、筋肉の緊張を緩和し血流を促進させます。

眼精疲労に対する東洋医学的鍼灸治療方法

眼精疲労の原因として上記で目の酷使と書きましたが鍼灸治療を行う上ではそれを重要視するのではなく、眼精疲労を起こしてしまうほど生命力が低下しているのだと考えます。生命力、自然治癒力も生命力の一つです。目を使った後自然治癒力が働き筋肉の緊張が自然にとれるはずなのですが、この自然治癒力を上回ってしまうほど酷使というストレスを与えるともとに戻るのに時間がかかり、硬くなったままになってしまします。

当院の治療方針ではこの生命力を高めていくことにより、本来の自然治癒力を最大限に引き出し、治りやすい体に変えていき症状を軽減していきます。

眼精疲労においても同じだけ作業をしても人によって疲れ度合いが違います、この違いは個々人の生命力の高さです。単純に生命力の高い人は自然治癒力も高いので早く治りやすいのです。そして生命力の低い人は自然治癒力も低く治りが遅いです。

眼精疲労は筋肉や神経の疲労、脳の興奮状態、自律神経の乱れなどがかかわってきますがどれも大元は生命力の低下が起こって出てきてるものになります。

ですので鍼灸治療をしていくうえでこの生命力を高めることを最優先に施術していきます。

目や首周りだけを施術するのではなく、全身を一つとしてみるので手足やお腹も施術していきます。人間がパーツを寄せ集めて作られてものなら問題のあるところだけを治せばよいのですが、もともと一個の細胞であった命が大きくなっただけなので、一つのものだということに変わりありません。全身を施術していくことで自然治癒力を最大限に高めて、健康な体になっていくのです。

当院は東洋的発想を基にした治療法である積聚治療を行っています。積聚治療について

お問い合わせ、ご相談はLINEまたはメールでお待ちしてます。

tomoshin0911@gmail.com

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