自立神経失調症、20代男性
病院での診断
自律神経失調症
これまでの経過
2か月ほど前から全身のだるさ、不眠、手足のしびれ、のどの異物感、便秘下痢、吐き気といった症状がでてきた、一か月前に受診したところ自律神経失調症と診断された。
整腸剤を処方され、軽い運動をして、規則正しい時間に寝起きするように言われる。
しばらくたっても症状が改善されないため、自律神経失調症に関する当院のブログをきっかけに来院。
鍼灸院としての診断
身体の状態は、首肩、背中の起立筋、ふくらはぎなど筋緊張が強くなっており、さらに足先が冷え頭の上部には熱感がある。
そこから交感神経の興奮がつよくなったままになっており、副交感神経への切り替えがうまく出てきていないと考えられる。
また、切り替えがうまくいかなくなった原因として。体調が悪くなるまえに数日夜遅くまで多量の飲酒をしており、そこから体の冷えが強くなり、自律神経の乱れがでたと思われる。
治療方針
筋緊張を緩和していき、きっかけとなった多量の飲酒で下がってしまった生命力を高めていく。副交感神経の活動を上げていく。
治療内容
通常の生命力を高めていく処置をしていきながら、異常に緊張してしまった筋肉をやわらげていく。
頭の方に血流がうっ滞してしまって、足先にはいかず冷えてしまっているような状態なのでかかとのツボにお灸をし血流を下の方へ行くように誘導していく。
施術回数・頻度・期間
週1
1回目 施術後体がだるく感じられ眠気が出てくる。
2~5回目 1回目受けた後、朝まで乗ることができた。睡眠の質が戻ってきて寝つきもよくなってきた。
7~9回目 だるさもあまりでなくなり、便秘や下痢も収まってきた。仕事も普通に行けるようになってきた。
施術後のケア
軽い運動をすることと、寝る前にスマホを触るのをやめてもらうようにした。
足をあたため、血流を下に行かせるため足湯をすすめた。
現在
症状の大半は収まってきており現在は仕事にもしっかり集中できるようになり、休みのひに趣味に時間を割く余裕が出てきた。
現在は体の調子を維持するため2~3週間に一回程度来院。