頸腕症候群を鍼灸治療で改善!
頸肩腕症候群の原因
「頸肩腕症候群とは、首、肩、腕に症状がある方を指します。現代病とも言われ、デスクワークやストレス、交通事故、姿勢などが原因で発症することがあります。特にスマホの使用過多も要因の一つです。
広い意味での頸肩腕症候群は、首から肩・腕・背中にかけての痛み・しびれ感を訴える方すべてに該当します。症状は個人差があり、首・肩・胸にひどい痛み、鈍痛、肩から腕にかけてのしびれ、手のだるさが特徴的です。
症状の原因は、首筋から肩・腕にかけての異常で神経や血管が圧迫されることが多く、デスクワークやストレスが影響することがあります。頸肩腕症候群は年齢やスマホの使用により発症することもあります。
原因は様々で、頻度が高い5つの原因は以下の通りです。
- むねの筋肉(小胸筋、肩甲下筋など)
- くびの筋肉(斜角筋、舌骨下筋など)
- かたの筋肉(肩甲挙筋、板状筋など)
- 回旋腱板の筋肉(棘下筋、小円筋など)
- うでの筋肉(上腕三頭筋、二頭筋など)
症状は個人差があり、圧迫されている神経や圧迫具合によって異なります。レントゲンでは異常がないことが多いため、正確な判断のためには他の手段が必要です。
大森くれよん鍼灸院では、頸肩腕症候群の3つの主なパターンに対応しています。
- 腕の付け根がだるくなりやすい:胸の痛みから始まり、肩、腕までのだるさや痛み、呼吸の異常が特徴です。
- 首・肩から腕にかけて全体につらい:首の前から起こり、くび全体、肩から腕までの症状が広がります。
- 肩甲骨周辺の痛みが強い:肩のまわりの筋肉がかたまり、肩から腕にかけて症状を感じることがあります。
また、他の原因と間違えられやすい2つのパターンもあります。
- 背中や肩甲骨の痛み、吐き気が強い:回旋腱板の異常が原因で、肩が動かしにくくなることがあります。
- 腕のトリガーポイントが原因:上腕二頭筋、上腕三頭筋のトリガーポイントが関与し、なかなか治らない長期の悩みになります。
頚肩腕症候群には鍼灸が効果的で、鍼灸院では3つのパターンに合わせた施術を提供しています。鍼灸施術の前には、患者の状態を正確に判断し、症状の原因を見極めることが必要です。
症状をやわらげるツボ
症状の緩和や改善には、特定のツボを刺激することが有効です。以下は頚肩腕症候群に効果的なツボの一部です。
- 曲池:胃腸機能やホルモンバランスを整え、首から肩にかけての血流を促進します。
- 手三里:首の周りの筋肉の疲れを和らげ、肩こりや寝違えに効果があります。
- 合谷:首から上の疲れを緩和し、自律神経の乱れを整えます。
これらのツボを正確に刺激することで、症状の緩和が期待できます。ただし、施術前には医師の診断を受けることが大切です。
最後に、頚肩腕症候群と胸郭出口症候群の違いについても触れておきましょう。頚肩腕症候群は首、肩、腕に症状を感じる一般的な状態であり、広義の意味で使われます。一方、胸郭出口症候群は首、骨、胸を通る神経が圧迫され神経障害が起こる症状です。
以上が頚肩腕症候群に関する詳細な情報と、鍼灸による効果的なアプローチです。患者は自身の症状や原因を理解し、専門の治療を受けることで、より早い回復が期待できます。