頸椎椎間板ヘルニアとは?
頸椎椎間板ヘルニア
頚椎椎間板ヘルニアは、神経の圧迫を引き起こす整形外科疾患で、頸椎の間にある椎間板が飛び出し、衝撃吸収のクッション役割を果たす役割を果たします。
以下は主な症状です。
- 首の痛み
- 手のしびれ
- 腕の鈍痛
- 運動麻痺や知覚麻痺が悪化すると、筋萎縮(筋肉の減少)が見られます。
頚椎椎間板ヘルニアは、一般的に30代以上の男性によく見られますが、30~50代が最も発生しやすい年齢層です。
時折、10代でも発生することがあり、これは部活動での怪我やスポーツ傷害が原因となることがあります。
生理学的には、20歳を超えると老化が始まり、髄核の水分が減少するため、椎間板の弾力性が低下し、ヘルニアが発生しやすくなります。
最も一般的なヘルニアの位置は第7頸椎周辺であり、水分が豊富に含まれている場合、クッション性と可動性が高まり、ヘルニアの発生が抑制されます。
しかし、頚椎椎間板ヘルニアの場所と症状が必ずしも一致しないことに留意する必要があります。頚椎から出る神経は7本あり、それぞれ異なる経路を通ります。したがって、症状の範囲からヘルニアの発生場所を推定することができますが、場合によっては一致しないこともあります。注意が必要です。
鍼灸の前に病院で診てもらうことが大事
頸椎椎間板ヘルニアは鍼灸治療でよく遭遇する疾患ですが、たまに病院へ行くのが苦手、または嫌いという方がいらっしゃいます。
当院では、頸椎椎間板ヘルニアのような症状が出ている場合、まず病院で見ていただくことをお勧めします。理由としては緊急な事態であれば病院ですぐに処置ができるからです。あとは病院ではレントゲンやMRIなどで頸椎の何番がヘルニア起きているのかがわかるため、鍼灸治療をするうえでとても重要な情報になるからです。
頸椎ヘルニアだとしても、頚椎の何番かわからなければ十分な治療効果はのぞめません。
ですので一度病院を受信されることをお勧めします。