頭痛には鍼灸がおすすめ?
頭痛には鍼灸がおすすめ?
こんにちは!今回は「頭痛」と鍼灸の関係についてお話しします。頭痛で悩んでいる方は多いですが、鍼灸が効果的な場合があることをご存じですか?鍼灸が適している頭痛について、現代医学と東洋医学の視点を交えながらご紹介していきます。
鍼灸はすべての頭痛に有効?
まず、すべての頭痛が鍼灸で治るわけではありません。特に、脳出血や脳腫瘍、髄膜炎など命にかかわる病気が原因の頭痛は、速やかに医療機関の受診が必要です。急な吐き気や嘔吐、手足の痺れ、発熱、言語障害、認知機能の低下などの症状がある場合は、すぐに病院へ行きましょう。
緊張型頭痛と片頭痛が最も多い
多くの方が悩んでいる頭痛のタイプとして、「緊張型頭痛」と「片頭痛」があります。テレワークの増加や長時間同じ姿勢でいることで、頭痛の症状が悪化することも少なくありません。
代表的な頭痛の種類:
- 緊張型頭痛
- 片頭痛
- 群発性頭痛
緊張型頭痛とは?
緊張型頭痛は、首や肩、頭の筋肉の緊張によって引き起こされ、締め付けられるような鈍痛が特徴です。ストレスや疲れがたまると発症しやすく、人口の22%がこのタイプの頭痛に悩んでいるとされています。特に、長時間のデスクワークなどで筋肉が凝り固まった場合に有効です。
鍼灸の効果:
鍼やお灸で凝り固まった筋肉をほぐし、緊張を緩和することで、痛みを軽減できます。
片頭痛の特徴
片頭痛は、ズキンズキンと拍動性の痛みが片側に現れるのが特徴です。また、発作の前に「閃輝暗点」と呼ばれるギラギラした光が見えることもあります。片頭痛を持つ人の約30%がこの予兆を感じます。20~40代の女性に多く、人口の8.4%が片頭痛に悩んでいると言われています。
鍼灸の効果:
片頭痛は三叉神経の過敏化が原因となることが多く、鍼灸ではこの神経の興奮を抑えるために、首の筋肉の緊張を緩める施術を行います。
東洋医学から見る頭痛
東洋医学では、身体の「気」の流れが健康を保つ上で重要とされています。頭痛の原因が体だけでなく、環境や生活習慣、ストレスなどによって「気」が滞ることが原因と考えられます。自分の身体に厳しい人や、考えが固まりやすい人は、特に注意が必要です。
生活習慣の見直し:
気のバランスを保つためには、睡眠や食事が大切です。特に22時から2時の間は「気」が最も回復しやすい時間帯とされているため、この時間に寝ることが推奨されます。
食べ物と気の関係
頭痛を抱える方の中には、コーヒーやチョコレートなどの嗜好品に頼る方も多いですが、これは「気」を動かすための一つのサインかもしれません。甘いものや辛いものを食べたくなるのは、体が緊張状態にあることを示していることが多いので、食べ過ぎに注意しつつ、体の状態を把握することが大切です。
まとめ
頭痛には鍼灸が効果的な場合がありますが、まずは適切な診断を受け、緊張型頭痛や片頭痛には鍼灸でのケアを試してみることもおすすめです。心と体の緊張が連動しているため、鍼灸で体をほぐすことで心もリラックスさせ、頭痛の予防や改善が期待できます。
鍼灸での頭痛治療を考えている方は、ぜひお近くの鍼灸院にご相談ください!