鍼灸は全身に影響及ぼす、いい刺激悪い刺激
鍼灸が全身に影響を及ぼす
鍼灸治療を受けられたことある人なら、針が全身に効くということを体感されている方もいると思います。
たとば腰のあたりに針をしていると肩回りが緩んできて、呼吸が楽になることがあります。腰は東洋学で腎(腎臓は東洋医学でいう腎の一部)が収まるところと考えられており、腎は「納気」という機能に関係してきます。「納気」とは呼吸で気を体内に取り込む機能のことを言います。このようなことから、腰が呼吸にも関係してくることが理論づけられます。
理論づけようと思えばどのようなものも繋げられるのです。これはなにを言いたいかと言いますと、全身はすべて「つながっている」ということです。
足の指先から、内臓、頭のてっぺんまですべてつながっているのです。
ですのである一点に鍼をすると、その一点だけでなく全身に影響が波紋のように広がっていくのです。
一点の鍼がどう影響を与えているかを見極める
鍼灸師の腕を見極める、基準として最近考えていたのが針が体に及ぼす変化をどれだけ詳細にとらえられるかが基準になるのではないかと思います。
つまり、腰に針をしながら、膝裏が緩むか、肩が緩むか、または頭頂部の熱感が引いてくるのかとかそういう情報を的確に探れる技術が施術者の腕がいいかどうかの判断になるということです。針を扱うどの角度、どの深さ、手技の技術よりも情報収集能力という技術の方が大事だと思うのです。
これは私の勝手な考えです。
一本の鍼で体が大きく変わるため、次の一本はその変わった体に対して行うので都度その状況に対応していきます。一刻一刻過ぎていきながら体は常時変わっていくのです。一秒前の自分と今の自分は違うのです。その変化を認識すると治療効果が変わりまた、考え方も変わってきます。
留まっていると感じていればすべて留まります。
鍼灸だけでなくすべての刺激は全身に影響を与える
全ての刺激は全身に影響を与えます。
最近分かったことがありますそれは人間は肌で色の認識、味、音を感じることができるようです。目、舌、耳ほどに敏感ではないですがどうやら感じ取れる能力は肌にあるようです。
つまり思っている以上に人間のからだが刺激を受けとっておりそれ無意識の中に入れているのです。
この無意識の中に入れらた刺激は無意識の反応としてでてきたり、また顕在意識へ反応が出たりします。反応が出ない場合は死んでいるときです。
日常生活で毎日感じている、音、におい、触覚、味、温度、などさまざまな刺激がありますが、どのような刺激が自分を良くしてくれるかは自分の身体が教えてくれます。
自分に良い刺激の環境にいるときは、身体は健康で自分らしく生きられます。そうすると自分の人生を生きることができますので、さまざな可能性が出てくるのです。
自分を変える、そのためには環境も変えるのがよいです。
たとえ仕事をを失ってでも環境を変えなくてはいけないときがあると思います。
追い込まれているときは、仕事なんてやめられない、お金なければ生きていけないと短絡的に考えてしまいますが、よく考えればそんなことはないのです。
仕事をやめても、知り合いや家族に助けを求めたり、幸いこの国には生活保護などの公助を受けたりする手段があります。
またお金の多さが幸せと必ずしも関係するわけではありません。
良い刺激を取り入る
良い刺激を取り入れましょう。悪い刺激は取り入れてもいいことないです。
悪刺激とは、いやなニュースをみたり聞いたり、身体が壊れるほどの重労働などです。
一方良い刺激とは何でしょうかこれは一概にこれは良い刺激だとは言えないのです。何がいい刺激なのかは自分の身体に効くのが一番です。この刺激を取り入れた時自分は気持ちよくなっているだろうか、喜んでいるだろうか、それを確認するのです。
ここで大事なのが!「自分の顕在意識だけでいい悪いを決めない!」ということです。
自分の顕在意識のみでいい悪いを決めてしまうと、気持ちいいから酒をたくさん飲もうとか、おいしいからアイスクリーム大量に食べようとか顕在意識の気持ちいいだけに偏ってしまい、身体の無意識への影響を忘れてしまうのです。
この無意識への影響を探る方法はいろいろありますが、一番わかりやすいのが「お腹」
なのではないかと思います。自分に良くないことをするとお腹は硬くなる傾向にあります。冷えたり、ストレスを受けたりするとおなかがどんどん硬くなっていきます。そして肩こりや頭痛、腰痛に繋がったりします。
お腹を診る習慣をつけていると、ある習慣を始めた時、それがよかったのか悪かったのかの判断がしやすくなります。
単純にお腹が柔らかくふわふわしているようであれば、良い
逆に硬く、酷いと押すと痛みが出るようになれば、悪い
本当のはもう少し詳しく診る方法があるのですが日常生活でセルフチェックするならこれが手軽だと思います。
いい刺激を取り入れてお腹を張りがあるけどふわふわと柔らかい、そんなお腹を目指しましょう。自分の調子がよくなっていけば生きていくうえですべてのことはうまくいきやすくなります。
新垣智一