身体の不調はお腹から
お腹は適度な張りがあることが大切。
「腹診」
皆さんの自分のおなかを触ることはありますでしょうか?
我々、鍼灸治療家は「腹診」といいましてお腹の状態を診ることによってその人の体調、身体の状態を調べていきます。
お腹からはとても多くの情報が得られます。
「ストレスの強い人のお腹」
例えばストレスの強い人は、お腹と肋骨の間やみぞおちあたりが張って押すと痛みが出ることがあります。またお腹全体の張りが強くなっている方もいらっしゃいます。
これは東洋医学的には気滞と言われる状態で、常に全身をめぐっていなければならない「気」が滞ってしまい、巡りが悪くなっている状態です。
何もないときは、常時めぐっているのですが、何かストレスを受けると人間は自分を守ろうとして無意識に力を入れてしまいます。その時に気の流れも止まりやすくなり、それが長時間続くと滞ったままになってしまうのです。そしてそれがコリになったり、血流不足を起こして冷えを起こしたりもするのです。
「お腹の良い状態」
では、お腹はどのような状態がいいのでしょうか?
それは、赤ちゃんのようなお腹です。
ふわふわだけど力がないわけじゃなく適度な張りがあり、どこを押してもいたくない。
そんなお腹が良いお腹です。このようなお腹であると全身の気の巡りも良くなりますので体調がとてもよくなり、良い生活を送れるようになります。
「良いお腹にするには?」
では良いお腹はどうすればなれるのでしょうか?
- 温かいものを取り内臓を冷やさない
- お腹のマッサージをする
- 意識して呼吸する
上記の3点がすぐできるものです。
おなかは冷たいモノを取ると硬くなりやすくなります。ですので冷たいモノは控え温かいモノを取るようにしましょう。
そしてお腹のマッサージはお腹を押したりもんだりして硬いところをほぐしていきましょう。呼吸を吐きながらお腹の硬いところをじっくり押していくと緩みやすいのでやってみてください。
意識して呼吸するとは、深呼吸ですね。これはお腹が硬くなっているとうまく吸えなかったり、呼吸時にお腹や胸がうまく動かない感じがします。そのような違和感のある場所を緩めていくイメージを持ちながら呼吸を繰り返してみましょう。疲れるほどやらなくてもよいです。
「健康はお腹から」
健康にとってお腹はとても大事な場所です。適切なケアをしていけば全身の気の巡りが良くなりますので健康を維持していくことができるでしょう。
どうしても取れないお腹の異常や身体の不調はお近くの鍼灸院で診てもらうことをお勧めします。
鍼灸院によっては腹診のしない先生もいらっしゃいますので、ぜひ当院へお越しください。
☎03-6417-1114