熱中対策に冷たい飲み物は悪手!
東京都大田区にございます、大森くれよん鍼灸院の新垣です。
夏本番という感じで毎日気温の高い日が続きますね。私自身はそこまでめちゃくちゃ暑いとは感じていないのですが(笑)
そんな夏に皆さん熱中症に気を付けられていることと思います。具体的にやられている熱中症対策はありますでしょうか?冷たいモノを取り体温を下げるようにしたりされているでしょうか?
先日、鶴見にある太鼎堂鍼灸院で行われている、「お話し会」に参加させていただきました。このお話し会では東洋医学の知識、智恵を一般の方に向けて院長の高橋先生がお話してくれます。内容はかなりレベルの高いモノで、普通の主婦の方が少し鍼治療できるようになったりするほどです(笑)一般の方にこのような方が増えたら健康な人が増え、社会も大きく変わるなと感じています。
そして今回このお話し会のテーマが熱中症対策についての話しでした、そこでの内容がとても分かりやすく、皆さんにお伝えしなければならない!と思いブログに書くことにしました。
以前テレビ等で熱中症対策として冷たいモノを取るということが勧められていました。しかしこれは明確に悪手なのです。今回はなぜ悪手なのか、本当の熱中症対策は何をすればよいのかを書きます。
冷たいモノを摂ることはデメリットの方が大きい
暑いときに皆さん冷たいモノを取られることと思います。冷たいモノを取ると一時的に体温が下がるのは確かなのですが、そのあとが良くないのです。
まず冷たいモノを摂取すると、内臓が冷えます。この時に確かに体温は一時的に下がり少し快適に感じられます、ですがこの後が問題なのです。
身体は冷えた内臓を元にもどそうとして、そこに熱を集めます。そうしますと体の内側に熱が発生するのでこの熱がこもりやすくなるのです。熱がこもると逆に体に悪影響なのです。
冷たいモノを取ると以下3つの問題が発生します。
①内臓が冷える
②冷えた内臓を温めるために体力消費
③余分な熱が体にこもる
①内臓が冷える
内臓が冷えることによっていいことは基本ありません。機能が低下しやすくなり消化吸収機能が落ちてしまいます。そうすると下痢や便秘を引き起こしたり、様々な不調を引き起こす要因になります。
②冷えた内臓を温めるために体力消費
内臓が冷えるとそのままではいけないので、これを元に戻そうとして体は熱を集めます。このときにそれを行うための体力が消費されます。こうすると少し疲れを感じたり、ダルく感じることがあるのです。ここで体力を使われるとほかのところへ回す体力が減りますので、回復力や免疫力が下がったりします。
③余分な熱がこもる
冷えた内臓を元に温めるために集まった熱がこもってしまうことがあります。熱がこもると熱は上りやすい性質があるので上半身に熱の症状が出やすくなります。顔が火照ったり、頭痛が出たりするのです。
つまり冷たいもをとると、直後は良いのですが後々への悪影響が大きすぎるのです。ねつがこもりやすくなったりして逆効果になる場合もあります。これはやるべきではないと強くお伝えします。
しかし残念ながら、外で販売されている飲み物は基本的に冷やされておりそちらを飲む機会の方が多いです。常温の水を家から持っていくべきでしょう。
本当にすべき熱中症対策
異常のことから、熱中症対策として冷たいモノを取るのは良くない!ということが明確に分かりましたね、ではどうしたらよいのかをお伝えします。具体的には以下の2つを行うことがいいでしょう。
①体温に近い(40℃)白湯を飲む
②汗をかく
①体温に近い白湯を飲む
水分摂取するのであれば、体温に近い白湯をのむのがいいです。なぜなら内臓を冷やさないため、再び温める体力を使わずに済み、だるくなったりしない回復力や免疫力がさがったりすることがない。また、温かいまま入ると消化器系の働きをさげることがないので、水分の吸収がスムーズになるのです。
②汗をかく
汗をかくのも熱中症対策においてとても重要です。なぜなら汗は体の熱を外に放出するために出てくるのです。体表にでた汗が乾くと蒸発するときに熱と一緒にでていくのです。しかし最近はエアコンの効いた空間にいることが多く汗をかく機会が少なくなり、いざ外に出た時に汗をうまく書けないという方が多いです。
いえにいるときでもエアコンを消し汗だらだらになる時間を作ったり、外で少し散歩して汗が出るようにしたりしてしっかりと出るようにしていくことが重要なのです。
以上です、熱中症はしっかり対策すれば大丈夫です。周りの環境に頼ったり、一時的な方法で冷やしたりするだけでは後々が良くないです。自分の体を夏の暑さに対抗できるようにすることが一番重要なのです。
大森くれよん鍼灸院積聚治療のながれ
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