春になったら気をつけたいこと〜東洋医学の視点からみる「冷え」と体調管理〜

春になったら気をつけたいこと〜東洋医学の視点からみる「冷え」と体調管理〜
こんにちは。
大田区中央にある大森くれよん鍼灸院の新垣です。
暖かい日差しが心地よく、外に出かけたくなる春。ですが実はこの季節、体調を崩す方がとても多くなる時期でもあります。花粉症をはじめ、頭痛、めまい、のぼせ、イライラ、倦怠感など、心身のバランスを崩しやすいのです。
東洋医学では、春は「肝(かん)」の季節とされています。肝は「気(エネルギー)」の流れをスムーズに保つ働きがあり、ストレスや気温差などの影響を受けやすい臓腑です。この「肝」の働きが乱れると、自律神経にも影響が出やすくなり、さまざまな不調が現れます。
また春は、冬に蓄えていたエネルギーが外へと向かう「発陳(はっちん)」の季節。気温が徐々に上がっていく一方で、朝晩の冷え込みはまだまだ油断できません。
この寒暖差が、知らず知らずのうちに私たちの身体にストレスを与えているのです。
◆ 春に特に気をつけたい「冷え」
春というと「もう寒くない」と思いがちですが、実はこの時期こそ冷え対策が大切です。昼間は暖かくても、朝晩は冷える日が多く、しかも薄着になり始めるタイミング。身体を冷やしてしまう方がとても多いです。
体が冷えると、「気・血・水(き・けつ・すい)」の巡りが悪くなり、免疫力や代謝も低下します。その結果、アレルギー症状が強く出たり、頭が重い・体がだるい・やる気が出ない…といった春特有の不調につながってしまいます。
◆ 今日からできる春の冷え対策
そこで当院では、以下のような簡単にできる冷え対策をおすすめしています。
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白湯(さゆ)をこまめに飲む
→ 胃腸が温まり、気の巡りが良くなります。朝一杯の白湯は特に効果的です。 -
冷たい飲み物・生野菜は控えめに
→ 春でも体の内側は冷えがち。常温以上の飲食を意識しましょう。 -
足元とお腹はしっかり温める
→ 靴下を履く、レッグウォーマーや腹巻を活用して体の中心を冷やさないようにします。 -
春でも薄着しすぎない
→ 特に風が強い日は、首や腰まわりを冷やさないことが大切です。
◆ 院長のおすすめ冷え対策「腹巻」
最近、私自身が**特に実感している冷え対策が「腹巻」**です。昔ながらの方法ですが、これが本当に効果的。
私は数ヶ月前から本格的に腹巻を始めたのですが、のぼせや頭の重さが軽減され、体調が全体的に安定している感覚があります。お腹周りを温めることで、内臓の働きが活性化され、全身の気血の流れもスムーズになります。
特に現代人は、座りっぱなしの生活や冷暖房の影響で、気づかないうちに「お腹の冷え」が慢性化していることが多いです。お腹は「丹田」とも呼ばれる、生命力の中心となる場所。ここを冷やすことは、東洋医学的にも大きなマイナスとされているのです。
◆ 最後に
「春は過ごしやすい季節」のはずが、なんとなく体調が悪い、心が不安定、やる気が出ない…。
そんな方は、まずは身体の冷えに意識を向けてみることをおすすめします。
当院では、東洋医学の視点から、一人ひとりの体質や生活に合わせた冷え対策や鍼灸治療を行っています。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談くださいね。
大森くれよん鍼灸院積聚治療のながれ
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