ダイエットを東洋的にみる
ダイエットを東洋的にみる
大田区中央にあります大森くれよん鍼灸院の新垣智一です。東洋医学を基に行う鍼灸治療により、現代医学ではどうにもならない方を多く診ています。他の治療法でどうにもならない症状をお持ちの方は是非ご相談ください。
身体を気としてみる
まず、東洋思想ではこの世界はすべて気で来ていると言っています。ですので我々の身体も「気」で出来ているのです、少しわかりやすく言うと一番根源的な素粒子のようなイメージです。
気が集まったり離れたりしながら様々な物質やエネルギーを生み出しています。人体で言えば一番深くにある「骨」は一番硬いモノであり、気の密度が高いです。骨からだんだんと外側に行くと筋肉、脂肪、皮膚、毛、汗、とだんだんと柔らかい、軽いモノになっていきます。気の密度が下がるということです。
そして「気」というのは、密度が低く軽いモノであれば動きやすいです。密度が高く重いモノであれば動きづらいモノです。死んだ後でも最後に残るのは骨ですね。
体重の増減は気の増減でもあるわけです。
気の消耗で減る体重
体重が変動するときは、一番動きやすい脂肪の増減によるものが大きいです。気の消耗が激しければ体重が減少していきます。
一度がんの方を見たことがあるのですが、その方は急激に体重が減少していきました1週間で10キロ以上落ちていました。本当に急速にでした。このときはがんに対応するため体の免疫が力出すわけです、全身に炎症を起こすために多大なエネルギーをそこに使うわけです。
また、スポーツ選手は気の消耗が激しいのでたくさん食べても消費されますが、一般の人だとやはり太っていってしまうわけです。
止まらない食欲はのぼせから?
ダイエットしているときに食欲が止まらないことってありますよね、もしかしたらそれ「のぼせ」から来ているかもしれません。
私も今年人生最高体重を記録してしまったため、ダイエット中なのですが(笑)食欲というのは本当にやっかいです。
なんでこんなに食欲がわいてくるんだろうと考えるのですが、自分の場合は「のぼせ」からきていると結論付けました。
のぼせとは、上半身に緊張があり身体の上の方へ血流、熱が滞っている状態のことを言います。のぼせが強いと頭痛、肩こり、耳鳴り、など上半身の症状が出てきやすくなります。
そしてなぜのぼせが食欲と関係するのかと言いますと、それはものを食べることにより上にあがってしまっている「気」を下へ下へ下げようとしているからだと思われます。食べ物を食べると降濁(こうだく)作用というものが働き食べ物を胃から腸へ下げていく力が働きます。つまり気が下方向に働くということですね。
私の場合なぜ食欲が止まらないのかと言えば、それはお腹が空いてるからではないのです。お腹いっぱいでも口さみしい感覚になるわけです、これは空腹感とは違うところから食欲がおきているのだと思いました。そしてそれはのぼせを下げるために食べようとしてしまうのだと結論付けました。
私がのぼせを下げることを行うと自然と食欲も落ち着くことから確定しました。いかにのぼせを下げるために行ったことを書きます。
- 温かいモノをとる(白湯)など
- 頭を冷やす(自分の場合頭頂部に熱感が強く、頭の上に氷水を置いて冷やすと一時的ですがのぼせと食欲が収まりました)
- 横になる(立っていると気は上にあがってしまう性質があるので横になって寝るとのぼせ感が落ち着くのです)
- 鍼灸治療を受ける(のぼせている原因を取るにはやはり鍼灸治療を受けるのが一番手っ取り早いです)
以上なことを行いのぼせを落ち着かせることにより食欲も落ちつかせることができています。温かいモノをとり、身体を落ち着かせることが大事だなと感じています。
いまはまだ道半ばですが確実に体重が減少しており、体調も良くなってきています。
さらに、よりよくより健康な体を目指していきたいです。
ダイエットするなら内側から温めろ
東洋的にみると気の消耗により体重の増減が決まるわけですが、身体があまり活動てきでなく減りづらい方は口にするものを全て「自分の体温以上」のものにしましょう。身体の内側から温めていくようにすれば気の巡りがよくなり体重も減りやすくなり、異常な食欲も収まることでしょう。
<参考文献>
小林詔治, 『東洋医学的な健康観のすすめ やまい一口メモ 改訂版』,積聚会, 2018[, 151p]
大森くれよん鍼灸院積聚治療のながれ
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