アトピー性皮膚炎とは?東洋医学からみる原因と治療法

アトピー性皮膚炎とは?東洋医学からみる原因と治療法
こんにちは。大田区中央にあります、大森くれよん鍼灸院の新垣です。
今回は「アトピー性皮膚炎」について、東洋医学の視点から解説し、当院で行っている鍼灸治療のアプローチをご紹介します。
アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が繰り返し現れる慢性的な皮膚の炎症です。多くは小児期に発症しますが、大人になっても続く方や成人してから発症するケースもあります。
主な特徴は以下の通りです:
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皮膚が乾燥してバリア機能が低下している
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強いかゆみがある
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症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す
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ストレスや季節の変わり目、食事などが悪化の要因になることも
現代医学では、アレルギー体質(アトピー素因)と皮膚のバリア機能の低下が原因とされ、ステロイドや保湿剤、抗アレルギー薬などによる対症療法が中心です。
東洋医学からみたアトピーの原因
東洋医学では、アトピー性皮膚炎は「内臓の不調」と「生命力の低下」が皮膚に現れたものと考えます。
とくに以下のような状態が関係していると考えられます:
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肺や脾(消化器)の弱り:皮膚や体表のバリア機能が低下
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肝の過剰な働き:ストレスなどにより内熱がこもり、皮膚に炎症を生じやすい
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瘀血(おけつ)や冷え:血流の滞りや冷えにより皮膚の治癒が遅れる
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古傷の存在や生活習慣の乱れ:生命力を長く蝕み、全身のバランスを崩す要因となる
積聚治療によるアプローチ
当院で行っている積聚治療では、アトピー性皮膚炎の症状そのものに直接アプローチするというよりも、「生命力を高めること」を最優先に考えます。
アトピーは皮膚だけの問題ではなく、身体全体のエネルギー状態の不均衡が表面化した結果です。そのため、以下のような方針で治療を行います。
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全身調整:脈・腹診を通して身体全体の状態を把握し、根本的な「冷え」や「気の偏り」を整える
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古傷や冷えの改善:体の中にある古い障害(過去のケガや手術跡)を特定し、鍼や灸でエネルギーの流れを整える
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皮膚症状への局所施術:必要に応じてかゆみの強い部位にも鍼灸を行うが、全体の調和が前提
日常生活で気をつけたいこと
治療と並行して、生活習慣の見直しもとても大切です。
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冷たい飲食物を控える
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甘いもの・脂っこいものの摂取を減らす
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しっかり湯船につかって身体を温める
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布や衣類は綿素材など刺激の少ないものを選ぶ
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ストレスをためない工夫をする(軽い運動や深呼吸など)
最後に
アトピー性皮膚炎は長くつきあっていく必要がある症状のひとつですが、「皮膚だけを診る」のではなく、「人そのものを診る」ことが改善への第一歩です。
西洋医学での対処が難しかった方や、薬以外の方法で改善を目指したい方は、ぜひ一度ご相談ください。
大森くれよん鍼灸院は、患者さまが本来の生命力を取り戻し、健やかな日常を取り戻せるよう全力でサポートいたします。
大森くれよん鍼灸院積聚治療のながれ
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