仮性近視に対する鍼灸治療
皆さんこんにちは、大田区中央1丁目にございます大森くれよん鍼灸院の新垣です。
この記事は仮性近視についての解説です。
仮性近視とは?
仮性近視(偽近視、学校近視)は、近くの作業を頻繁に行うことで毛様体筋が過度に緊張し、遠くを見ようとしても弛緩しにくくなる一時的な近視状態です。この状態が長く続くと、本当の近視に進行する可能性があります。
仮性近視は成長期の子どもに多く見られ、遺伝や近くの作業が多い環境が主な原因とされています。適切な対処がないと近視が進行することがあります。
仮性近視に対する鍼灸治療
仮性近視に対する鍼灸治療では、以下の二つのアプローチを行います。
① 根本的な生命力を上げる
② 生命力を低下させる要因を取り除く
① 根本的な生命力を上げる
すべての病気は生命力の低下によって引き起こされると考えられています。仮性近視も生命力の低下が原因とされ、鍼灸治療では生命力を高める施術を行います。仮性近視の場合、上半身特に目、首周囲にツボの反応が現れることが多く、これらの反応を調整しながら治療を進めます。治療中に視力が改善される場合は、生命力が回復している証拠です。自律神経の乱れによる様々な症状も見られ、全身のツボに痛みなどの反応が出てきます。治療を通じてこれらの反応が消え、自律神経の過緊張が収まることで、自律神経が整ってきます。
② 生命力を低下させる要因を取り除く
生命力を低下させる要因も重要です。古傷や生活環境が原因となる場合があります。古傷に対しては、鍼灸で瘀血を排出し、症状の要因を取り除きます。生活環境については、問診を通じて日々の生活状況を把握し、原因を特定して改善します。仮性近視では目の疲労やストレスが症状を悪化させることがあります。そのため、目を酷使することを控え、リラックスする時間を増やすよう指導します。
仮性近視の鍼灸治療では、生命力の向上と低下要因の除去を並行して行います。仮性近視で鍼灸を受けに来る方が多く、その効果を実感できると確信しています。お悩みの方はぜひご相談ください。