耳鳴りに対する鍼灸治療

皆さんこんにちは、大田区中央1丁目にございます大森くれよん鍼灸院の新垣です。

こちらの記事は耳鳴りについての解説です。

耳鳴りとは?

耳鳴り(みみなり、tinnitus)とは、外部からの音の刺激がないにもかかわらず、耳や頭の中で音が聞こえる状態を指します。耳の中で「キーン」「ガンガン」など聞こえてしまう症状です。

耳鳴りは病気そのものというよりも、他の病気や状態の症状として現れることが多いです。

耳鳴りの原因

耳鳴りの原因は多岐にわたり、内耳の障害が最も一般的です。主な原因は以下の通りです。

内耳の障害

耳鼻科で取り扱うことが多く、突発性難聴、聴神経腫瘍、メニエール病、中耳炎などが含まれます。

外傷性の要因

交通事故、ヘッドホンやイヤホンの使い過ぎによるものがあります。

加齢

加齢に伴う聴力低下や脳の変化が原因となることがあります。

全身的な疾患

高血圧や脂質異常が脳内に異常を引き起こす場合があります。また、女性ホルモンの変動が原因となることもあります。

整形外科的な要因

ストレートネックや肩こりが原因となることがあります。

歯科口腔外科的な要因

アマルガムによる金属歯、咬合不全などが原因となることがあります。

これらの原因が否定される場合、慢性疲労や精神的ストレスが耳鳴りの原因として考えられます。

自律神経の乱れから来る耳鳴り

普段の疲労や精神的ストレスが蓄積し自律神経のバランスを乱すために、耳鳴りが出てしまうことがあります。

この場合体に蓄積している疲れを取りながら自律神経のバランスを整えるように治療していきます。

鍼灸治療とは自律神経の反応を利用して治療していくものですので、交感神経、副交感神経のバランスを取り戻すためには最も適した治療方法です。

自律神経と鍼治療

耳鳴りに対する鍼灸治療

耳鳴りに対する鍼灸治療では、以下の二つを同時に行います。

①根本的な生命力を上げる

すべての病気は生命力の低下によって引き起こされます。耳鳴りも生命力の低下が原因と考えられます。鍼灸治療では、生命力を高める施術を行います。耳鳴りの場合、耳や上半身にツボの反応が現れることが多いです。これらの反応を調整しながら治療を進めます。

生命力の低下によって耳鳴りやその他ツボの反応は起きているわけですので、ツボの反応が消えてくるということは低下していた生命力が回復してきているということですので、耳鳴りも消えていくわけです。

耳鳴りの音や不快感が治療中に減少してくることがあります。こうなりましたら生命力が回復しているということですので、身体は良い方向へ変わっているということがわかります。

②生命力を低下させる要因を取り除く

生命力を低下させる要因も同様に重要です。古傷や生活環境などが生命力を下げる原因となります。古傷の場合、鍼灸により瘀血を排出させることで症状の要因を取り除きます。また、生活環境に関しては、問診を通じて日々の生活状況を詳しく把握し、原因を特定して改善します。

耳鳴りの場合、ストレスなどから来る自律神経の乱れが要因の一つと思われるときは運動を勧めます。

自律神経の乱れには「運動」

運動は自律神経の興奮を抑えるのにとても有効なのです。もともと自律神経の交感神経が興奮するときというのは天敵にあった時などに戦闘できる体制、逃げる体制になるために交感神経が働くのです。なので手汗が出たり体が震えたり、身体に力が入るのです。ここで交感神経の用意してくれた逃げる体制の身体を運動で使うことにより興奮を抑えられます。逆にそのまま動かないで休んでしまうと交感神経をどこで緩めたらいいのか体がわからなくなってしまい、自律神経が乱れる原因になるのです。

以上のように、耳鳴りの鍼灸治療では、生命力の向上と低下要因の除去を並行して行います。

大森くれよん鍼灸院積聚治療のながれ

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