ヘルペスに対する鍼灸治療

大田区中央1丁目にございます、大森くれよん鍼灸院の新垣です。

ヘルペスとは?

ヘルペス(疱疹)は、小さな水疱が集まる急性炎症性皮膚疾患を指します。この用語はギリシャ語で「這う」という意味があり、もともとは真菌症や丹毒、皮膚癌など、皮膚上を広がるすべての疾患に使用されていました。しかし、19世紀以降、この言葉は妊娠性疱疹、疱疹状膿痂疹、疱疹状皮膚炎、単純疱疹、帯状疱疹など、水疱を形成する病変のみに限定されました。 現在「ヘルペス」と言えば、通常は単純疱疹や帯状疱疹を指します。これらは単純ヘルペスウイルスが皮膚や粘膜に感染することで発症する病気です。ヘルペスは性感染症の一種ですが、キスや性行為などの直接的な接触だけでなく、ウイルスが付着したタオルやグラスの共有など、家族内での間接的な接触によっても感染します。これは大人だけでなく、赤ちゃんや子供にも感染する可能性があります。 発症する部位によって、口唇ヘルペスと性器ヘルペスに分類されます。

ヘルペスの原因

ヘルペスウィルスが原因

ヘルペスウイルスは唇やその周辺の皮膚に接触し、粘膜に感染することで発症します。このウイルスは、直接的な皮膚接触だけでなく、ウイルスが付着した食器やタオルを共有することでも感染が広がるため、家族内での感染が多い病気です。 ヘルペスは一度治まっても、ストレスや疲労などで免疫力が低下した際に再発するのが特徴です。口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによる感染症であり、このウイルスは一般的なもので、多くの成人は子供の頃にすでに感染しています。(水疱瘡みずぼうそう) 感染した際、ほとんどの人は症状を示しませんが、免疫力が低下するとウイルスが活性化し、皮膚表面に広がることで口唇ヘルペスの症状が現れます。

ヘルペスの現代医学的治療法

軽症の場合は抗ヘルペス薬(アシクロビル、ビダラビン)の外用が行われますが、原則として抗ウイルス薬の全身投与が推奨されます。最近、米国FDAは市販の抗ウイルス薬外用薬が耐性ウイルスの増加を引き起こす可能性があると警告しています。 初感染や中等症の場合、抗ヘルペス薬(アシクロビル、バラシクロビル)の内服が行われ、重症や免疫不全の患者には抗ヘルペス薬(アシクロビル、ビダラビン)の点滴静注が行われます。細菌の二次感染を伴うことがあるため、抗生物質の全身投与や外用も行われます。 通常、抗ウイルス薬の内服薬(アシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビルなど)は5日間使用し、ヘルペスの症状が現れたら速やかに服用を開始することが推奨されます。抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑える効果があるため、症状が進行してかさぶたになった段階では効果が限定的です。 再発の際は、ムズムズやヒリヒリするなどの前兆を感じた時点で直ちに医療機関を受診し、早期に抗ウイルス薬を服用することで、ウイルスの増殖を抑え、炎症の広がりを防ぐことができます。

ヘルペスに対する鍼灸治療法

ヘルペスに対する鍼灸治療法は、基本的に生命力を高めウィルスにしっかり対抗できる体にしていきます。鍼灸治療により痛みなどの症状の軽減や改善ができます。 ヘルペスに対する鍼灸治療では、以下の二つを同時に行います。

①根本的な生命力を上げる

すべての病気は生命力の低下によって引き起こされます。ヘルペスも生命力の低下が原因です。鍼灸治療で生命力を高める施術を行います。 ヘルペスの場合、皮膚に症状、そして上半身にツボの反応が現れることが多いです。上半身のツボの反応を指標にしながら治療を進めます。 ヘルペスでは痛痒いという症状がよく出ますが治療中にこのかゆみが落ち着いてくることもあります。

②生命力を低下させる要因を取り除く

そしてもう一つ生命力を低下させる要因も同様に重要です。古傷や生活環境の中に生命力を下げる原因が潜んでいることがあります。古傷の場合、しっかり治っていなかったりするとその部位に圧痛があったり癒着がつよく残っていることがあります。鍼灸により瘀血を排出させたり、癒着をはがしたりすることで生命力を低下させている要因を取り除きます。また、生活環境に関しては、問診を通じて日々の生活状況を詳しく把握し、原因を導き出し改善します。 以上のように、ヘルペスの鍼灸治療では、生命力の向上と低下要因の除去を並行して行います。

大森くれよん鍼灸院積聚治療のながれ

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