のどの詰まり感、ヒステリー球(梅核気)に対する鍼灸治療
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のどの詰まり感、ヒステリー球(梅核気)
症状
のどに器質的な異常がないのに、なにかが詰まっている感じがする、痰がずっと取れない感じがする、喉の異物感、喉の詰まり、声がかすれる、声が出にくい、飲み込みにくいのどがつぶされているような感じがするなどの症状がでるものを、ヒステリー球または梅核気(ばいかくき)と言います。
また病院でが咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)と言われることもあります。
同時に呼吸が浅く少し息苦しさを感じることもあります。
原因
ヒステリー球の主な原因は、ストレスです。
緊張や恐怖するときに息が詰まる感じがすることがあると思います。ヒステリー球の場合はこの息が詰まる感じがずっと続いてしまってそのままになってしまうようなものです。
自律神経のうちストレスに対応するするために体を緊張させる交感神経の緊張がつよくなってしまうのもこの症状に関係してくるのです。つまり自律神経のみだれも一緒にたださねばなりません。
※のどの異物感などは、腫瘍などの器質的異常があるばあいもありますので、一度医療機関で詳しく診てもらうことをお勧めいたします。
病院の検査でとくに異常がない場合は鍼灸治療がとても有効です。
のどの詰まりに対する現代医学的治療法
- 薬物療法
- 生活習慣の改善
薬物療法では主に、精神を落ち着かせる薬を処方します。精神安定剤、睡眠薬、抗うつ薬などを処方します。
また漢方ですと、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が処方され、こころとからだの両方にアプローチします。
「こころ」に対してはおだやかな理気作用(抗うつ作用)、鎮静作用があり、不安や落ち込みを改善し精神を安定させます。
「からだ」に対しては制吐作用(吐き気止め)・健胃作用・鎮咳作用(咳止め)などを持ち、のどの詰まりによって吐き気をもよおしたり、食欲が落ちた人にも有効です。
のどの詰まりに対する東洋医学的鍼灸治療法
のどの詰まり感は東洋医学では、「梅核気」といいます。気がのどに停滞してしまうことによって起こる症状です、
これが起きている身体ですと肋骨の際も詰まっている感じが出ていることが多いです。これは身体の気が上の方に停滞してしまっている状態を表しているのです。
ストレスによって偏ってしまったきをまんべんなく巡らせることが必要になってきます。
当院の鍼灸治療では、すべての病の原因は「生命力の低下によっておこるものと考えます。ですのでヒステリー球の場合も生命力を高める治療をしていきます。
①ヒステリー球が出ている身体は上半身上の方に反応がでていることが多い
ヒステリー球の場合気が上の方に滞ってしまっていることが多いので、身体の上の方、頭や顔、あご、首、胸部、肩などのツボの反応をみてどれだけ気が偏ってしまっているのかを診ていきます。
治療していきながらこれらのツボの反応が消えていきますと、気がめぐりだしているということがわかりますので、ヒステリー球も症状が緩解していきます。
大森くれよん鍼灸院積聚治療のながれ