腰椎椎間板ヘルニアに対する鍼灸治療

腰椎椎間板ヘルニア

症状

腰椎椎間板ヘルニアとは、腰椎の椎間板の中にある髄核が外に飛び出してしまい神経を圧迫刺激することにより、痛みやしびれを生じる病気です。

主な症状としては、腰痛、腰部の可動域制限、一側下肢の放散痛、感覚障害、脱力、会陰部のしびれ、灼熱間、膀胱直腸障害、神経性間欠跛行などがあります。

神経性間欠跛行(しんけいせいかんけつはこう)とは、少し歩くと脚に痛みやしびれがでてきて歩けなくなり休む(前かがみ)と痛みが治まり、また歩けるというものです。休み休み歩く状態です。

 

原因

腰椎椎間板ヘルニアは、20~40歳代の男性に多く、スポーツや労働などの力学的負荷が原因となることが多いです。

腰椎椎間板ヘルニアは腰を前に曲げた時に痛みやしびれが出やすいです。似たような病気で腰部脊柱管狭窄症というのがありますがこれは腰を前に曲げると症状が楽になる特徴があります。

「椎間板ヘルニアとは?」

まず椎間板ヘルニアとはなんのことかと言いますと、背骨は1つの骨が上下に連なってできています。そしてその骨一つをを椎骨というのですが、この椎骨と椎骨の間に椎間円板(椎間板)という繊維軟骨があります。この椎間円板は骨と骨の間のクッションの役割をしています。そして椎間板は外側の硬めの軟骨と、中心のゼリー状の髄核でできています。この中心にあるゼリー状の髄核が外に飛び出してしまうことを椎間板ヘルニアと言います。

 

飛び出てしまった髄核が神経に当たって圧迫することにより、痛みやしびれを発生させるのです。

🚬喫煙が椎間板ヘルニアの原因になりうる理由

腰椎椎間板ヘルニア、頚椎椎間板ヘルニアでよく聞く椎間板ヘルニアは喫煙が原因になることがあります。統計データを確認していくと椎間板ヘルニアのある方の喫煙率は、非喫煙者で椎間板ヘルニアのある方に比べ明らかに高いのです。

なぜ喫煙でヘルニアになるのかというと「ニコチン」が原因と思われています。

このニコチンには強い血管収縮作用があるのですが、椎間板周りの血管も収縮させてしまうことで栄養が十分に行き渡らず椎間板を変性させてしまうのです。さらに「ニコチン」はコラーゲンの生成に必要なビタミンCを流出させてしまうことが実験で確認されています。椎間板はコラーゲンでできているためコラーゲンが生成されなくなってしまうと椎間板が変性しやすくなるのです。

たしかに臨床をしていても腰椎など椎間板ヘルニアをもっている人は喫煙者の男性が多い印象があります。

ですので現在ヘルニアをお持ちの方は禁煙をお勧めします。

 

腰椎椎間板ヘルニアに対する現代医学的治療法

腰椎椎間板ヘルニアに対する現代医学的治療方法は以下のものがあります。

①保存療法

薬物療法

神経ブロック

腰椎コルセット

物理療法

②手術療法

ヘルニア除去術(Love法、micro Love法、内視鏡下椎間板除去術〔MED〕など)

 

腰椎椎間板ヘルニアに対する東洋医学的鍼灸治療法

椎間板ヘルニアが起こっているところの血流を良くすることが大事

腰椎椎間板ヘルニアは神経が圧迫されて起こる病気です。上記で述べたように椎間板がつぶれてしまって中の髄核というものが飛び出て神経に当たるということが置きます。

この椎間板がつぶれてしまう原因として、自律神経の乱れや喫煙、血液の悪い状態による血流の低下があります。ですので鍼灸治療でこの血流の低下してしまった腰部の血流を良くしていくことが大事です。

さらにこの血流が悪いと、老廃物質、発痛物質がたまってしまい腰痛を引き起こす原因になるのです。鍼灸で腰の筋肉をやわらげ、血流を良くしていくことで痛みやしびれを軽減させていくことができます。

飛び出てしまった髄核をなくすことは手術しかありませんが、痛みやしびれを取るのは薬やシップよりも鍼灸の方が効果が高いと感じています。

腰椎椎間板ヘルニアは生命力の低下によるもの

腰椎椎間板ヘルニアの原因として、加齢や喫煙、遺伝的素因などが挙げられていましたね。

喫煙をしていても加齢でもなる人はなるし、ならない人はならないです。この違いは生命力が高いか引くいかの違いです。根本的な原因は生命力の低下なのです。

この生命力が低下してしまうともともと弱いところの血流が弱くなってしまいそこへ症状が出てきやすくなります。腰椎椎間板ヘルニアの場合それが腰に出てしまったと考えます。ですので腰の血流を上げるためにまずは根本的な生命力を上げていき血流を改善していきます。

血流が改善すれば、圧迫でたまっていた発痛物質や老廃物質が流され痛みが落ち着いてきます。

当院は東洋的発想を基にした治療法である積聚治療を行っています。積聚治療について

ヘルニアがあるのに痛みが出ない人もいる!

腰椎椎間板ヘルニアをお持ちの方の中では、ヘルニアがあるのに痛みが出ない人がいます。

ヘルニアがあっても痛みが出る人と出ない人の違いは何でしょうか?

ヘルニアでは神経も圧迫されますが、周囲の毛細血管も圧迫します。ですので血流も悪くなります。痛みの出る人はこの血流が悪く椎間板が弱いうえに、神経に栄養が生きづらく神経の炎症を引き起こしやすいです。逆にヘルニアがあるのに痛みが出ない人は圧迫されも血流がそこまで阻害されず、神経に栄養がいき炎症も置きづらく痛みが出ないのです。

この血流が良いか悪いかの違いについては当院では根本的な生命力が高いか低いかの違いと考えています。

 

大森くれよん鍼灸院積聚治療のながれ

ネット予約 しんきゅうコンパス
電話     03-6417-1114
メール   tomoshin0911@gmail.com

院長 新垣智一

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