頸椎椎間板ヘルニアに対する鍼灸治療
大田区中央1丁目にございます、大森くれよん鍼灸院の新垣です。
頸椎椎間板ヘルニア
症状
頸椎椎間板ヘルニアの症状は主に後頚部痛、頸部の可動域制限などです。他には片方の腕に強い放散痛、しびれ、脱力手足のしびれ、巧緻運動障害(手の細かい運動が難しくなる)、四肢の感覚障害、歩行障害などがあります。
症状が進行すると膀胱直腸障害がみられることがあります。
頸椎の神経が圧迫されるためその神経に関係する腕などに症状が出てきます。
原因
頸椎椎間板ヘルニアは主に30~50歳代男性に多く原因は、遺伝的素因、加齢、喫煙などがあります。
「椎間板ヘルニアとは?」
まず椎間板ヘルニアとはなんのことかと言いますと、背骨は1つの骨が上下に連なってできています。そしてその骨一つをを椎骨というのですが、この椎骨と椎骨の間に椎間円板(椎間板)という繊維軟骨があります。この椎間円板は骨と骨の間のクッションの役割をしています。そして椎間板は外側の硬めの軟骨と、中心のゼリー状の髄核でできています。この中心にあるゼリー状の髄核が外に飛び出してしまうことを椎間板ヘルニアと言います。
飛び出てしまった髄核が神経に当たって圧迫することにより、痛みやしびれを発生させるのです。
🚬喫煙が椎間板ヘルニアの原因になりうる理由
腰椎椎間板ヘルニア、頚椎椎間板ヘルニアでよく聞く椎間板ヘルニアは喫煙が原因になることがあります。統計データを確認していくと椎間板ヘルニアのある方の喫煙率は、非喫煙者で椎間板ヘルニアのある方に比べ明らかに高いのです。
なぜ喫煙でヘルニアになるのかというと「ニコチン」が原因と思われています。
このニコチンには強い血管収縮作用があるのですが、椎間板周りの血管も収縮させてしまうことで栄養が十分に行き渡らず椎間板を変性させてしまうのです。さらに「ニコチン」はコラーゲンの生成に必要なビタミンCを流出させてしまうことが実験で確認されています。椎間板はコラーゲンでできているためコラーゲンが生成されなくなってしまうと椎間板が変性しやすくなるのです。
たしかに臨床をしていても腰椎など椎間板ヘルニアをもっている人は喫煙者の男性が多い印象があります。
ですので現在ヘルニアをお持ちの方は禁煙をお勧めします。
現代医学的治療法
頸椎椎間板ヘルニアに対する現代医学的治療法は下記のものがあります。
- 保存療法(薬物療法、神経ブロック、頚椎カラー、物理療法)
- 手術療法(前方除圧固定術、内視鏡下椎間板切除術(MED))
東洋医学的鍼灸治療法
ヘルニアがあるのに痛みが出ない人もいる!
頸椎椎間板ヘルニアをお持ちの方の中では、ヘルニアがあるのに痛みが出ない人がいます。
ヘルニアがあっても痛みが出る人と出ない人の違いは何でしょうか?
ヘルニアでは神経も圧迫されますが、周囲の毛細血管も圧迫します。ですので血流も悪くなります。痛みの出る人はこの血流が悪く椎間板が弱いうえに、神経に栄養が生きづらく神経の炎症を引き起こしやすいです。逆にヘルニアがあるのに痛みが出ない人は圧迫されも血流がそこまで阻害されず、神経に栄養がいき炎症も置きづらく痛みが出ないのです。
この血流が良いか悪いかの違いについては当院では根本的な生命力が高いか低いかの違いと考えています。
頸椎椎間板ヘルニアは生命力の低下によるもの
頸椎椎間板ヘルニアの原因として、加齢や喫煙、遺伝的素因などが挙げられていましたね。
喫煙をしていても加齢でもなる人はなるし、ならない人はならないです。この違いは生命力が高いか引くいかの違いです。根本的な原因は生命力の低下なのです。
この生命力が低下してしまうともともと弱いところの血流が弱くなってしまいそこへ症状が出てきやすくなります。頸椎椎間板ヘルニアの場合それが首に出てしまったと考えます。ですので首の血流を上げるためにまずは根本的な生命力を上げていき血流を改善していきます。
血流が改善すれば、圧迫でたまっていた発痛物質や老廃物質が流され痛みが落ち着いてきます。
当院は東洋的発想を基にした治療法である積聚治療を行っています。積聚治療について
大森くれよん鍼灸院積聚治療のながれ
院長 新垣智一