自律神経系の概要
大田区の鍼灸院、大森くれよん鍼灸院です。こちらでは自律神経の仕組み、働きを詳しく説明するページになります。
自律神経系は、血圧や呼吸数などの体内プロセスを調節する神経系であり、意識的な努力を必要とせずに自動的(自律的)に機能するのが特徴です。
自律神経系の障害は、身体のさまざまな部位やプロセスに影響を及ぼす可能性があります。また、これらの障害には、治癒が可能なものから進行性のものまで幅広い種類があります。
自律神経系の概要
自律神経系は全身に広がっており、血管、胃腸、肝臓、腎臓、膀胱、性器、肺、瞳孔、心臓、汗腺、唾液腺、消化腺などの内臓を支配しています。
自律神経系は主に以下の2つに分類されます。
- 交感神経系
- 副交感神経系
自律神経系は、体内および体外の環境からの情報を受け取り、さまざまな体内プロセスを制御します。交感神経系は主に機能を促進する役割を果たし、副交感神経系は機能を抑制する役割を担っています。
自律神経系の経路には、通常2つの神経細胞が関与しています。1つは脳幹または脊髄に位置し、もう1つは自律神経節と呼ばれる神経細胞の集団内に存在します。これらの神経細胞は神経線維によって連結され、神経節から伸びる神経線維は内臓に接続しています。交感神経系の神経節は脊髄の両側に配置され、副交感神経系の神経節は支配する内臓の近くまたは内部に位置しています。
自律神経系の役割
自律神経系は以下のような体内プロセスを管理します。
- 血圧
- 心拍数と脈拍数
- 体温
- 消化
- 代謝(これにより体重にも影響します)
- 水分と電解質(ナトリウムやカルシウムなど)のバランス
- 体液(唾液、汗、涙)の分泌
- 排尿
- 排便
- 性的反応
多くの臓器は交感神経系または副交感神経系のいずれかによって制御されていますが、1つの臓器に対して両方の神経系が異なる影響を与えることもあります。たとえば、交感神経系は血圧を上昇させる一方、副交感神経系は血圧を低下させます。これにより、体はさまざまな状況に適応できるようになります。
交感神経系の機能
交感神経系は、ストレスや緊急事態に対処するために体を準備します。これには、心拍数の増加、心臓の収縮力の強化、気道の拡張による呼吸の改善が含まれます。また、蓄えられたエネルギーが放出され、筋肉に力が入るようになります。さらに、手のひらの発汗、瞳孔の拡大、体毛の逆立ちなども引き起こします。一方で、緊急時には消化や排尿といった機能は抑制されます。
副交感神経系の機能
副交感神経系は、日常的な状況で体内プロセスを管理し、エネルギーを温存し体を回復させる役割があります。これにより、心拍数が減少し、血圧が低下します。また、消化管を刺激して食べ物の消化を促し、不要な物質の排泄を助けます。吸収されたエネルギーは、組織の修復や形成に利用されます。
神経伝達物質と情報伝達
自律神経系では、以下の2種類の神経伝達物質が情報伝達に使用されます。
- アセチルコリン
- ノルアドレナリン
アセチルコリンを分泌する神経線維はコリン作動性線維と呼ばれ、ノルアドレナリンを分泌する線維はアドレナリン作動性線維と呼ばれます。一般に、アセチルコリンは副交感作用(抑制作用)、ノルアドレナリンは交感作用(刺激作用)を持ちます。ただし、アセチルコリンも一部の交感作用を持ち、たとえば発汗や体毛の逆立ちを引き起こすことがあります。
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